GPIF・宮園理事長【独占インタビュー3】資産200兆円・50年スパンの投資だけが知る真髄 | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン
【簡易要約】
資産200兆円・50年スパン投資のGPIFが重要視すること
- 超長期運用を実施する上でGPIFが重要視している運用の一つがESG投資
- 環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の頭文字
- 世界中の年金基金など大きな資産を超長期で運用する機関投資家を中心に注目が集まっている
「クジラの生態系」で運用
- 世界中の資本市場の縮図をポートフォリオにしてESG投資に取り組むとともに、持続可能な未来を阻害する要因を取り除く
- 資本市場が安定的に推移することに貢献し、その成長分がリターンにつながる
「ユニバーサル・オーナー」
- GPIFは超長期の投資家であるとともに「ユニバーサル・オーナー」
- ユニバーサル・オーナーとは広範な資産を持つ資産規模の大きい投資家
- ユニバーサル・オーナーであるからこそ「クジラの生態系」の運用
GPIFの制約
- 投資一任原則があり、特定の銘柄選択ができない
- 被保険者である国民の利益だけを考える、という他事考慮の禁止
ESGのインデックス投資
- GPIFが運用しているESGのインデックス投資の規模は12兆円で世界最大
- このインデックス構成銘柄や要件は、公表されている
- 企業は、GPIFのインデックス銘柄の採用には、何が必要なのかが分かる仕組み
ESG投資の妥当性
- そもそも超長期的に見て、ESGを重視した企業が成長して株価を上げていくかどうかには、専門家の間でも議論がある
- ただ、過去5年間で言えば、ベンチマークに1000億円勝っている
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GPIFはESG投資に力を入れていて、それが正しいかどうかには議論の余地はあるが、原理原則論で言ったら正しいはずというのが、現在の見解でしょうか。
また、運用する金額があまりに大きいため、それに加え運用ルールとなる制約も厳しいため、そういった手法を取らざるを得ないと言ったところでしょうか。
年金基金のほうがまだ自由度が担保されているようです。
過去記事でも以下のような記事でGPIFとESG投資については触れてきました。
例えば、一つ目の記事で紹介されたダイキン工業(TYO: 6367)は、紹介時の株価が25,990円でしたが現在は反発している状況ですが22,955円(-11.6%)です。
50年スパンですので1年での結果で分かるものではありませんが、持続可能な経営を行っているならば、株価的に上向いている可能性は高いと言えます。
また、「クジラの生態系」、「ユニバーサル・オーナー」という言葉で言い表したかったことは、自分のリターンというより世界経済の成長に貢献することで、その果実を分け与えてもらえるというマインドの大切さを説いています。
つまり、自分の利益ばかりを考えるのではなく、スリリングではなく退屈だけれども、確実に人々の生活を豊かにするような企業へ投資をしていこうという考え方です。
個人投資家が、取り入れるにはなかなかいい手法で、投資したことなどは忘れて他のことに時間を割けるようになるでしょう。
実際のリターンは定かではありませんが、ESGインデックス投資ではなくとも、通常の全世界株や全米株のインデックス投資を行っているだけでも十分かもしれません。
ただし、この記事で紹介したかったことは「世界経済に貢献するという意識」、そして「その貢献した果実としてのリターン」ということです。
日本が投資国家として世界と仲良くやっていくためにとても大切な考え方となるでしょう。
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