山崎元、癌になってみて考えた。「どうでもいいこと」と「持ち時間」 | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
【簡易要約】
癌患者になって、投資とよく似ていると思ったこと
- 情報•判断•処理の能力とコスト
- 情報は判断とセットではじめて有益になる
- 判断できない情報や判断に時間が掛かり過ぎる情報は却って邪魔になる
- 理想は役に立つ情報だけを、信頼できる判断の根拠とセットで速やかに入手
親切な人たち
- 「私は癌になりました」と伝えると、多くの「親切な人」が群がってきて各種の情報をもたらしてくれる
- しかし、集まった情報の全てについて判断する時間はないし、有効性を試してみて確認することなども出来ない
お礼を伝えることだけでも時間とエネルギーを要する - 少なくとも治療方針が固まるまで自分の癌を対外的に知らせないほうが良い
- 基本的な知識は、「食道癌診療ガイドライン」、「臨床・病理 食道癌取扱い規約」(共に金原出版株式会社)に頼ることにした
- 医師に質問する時の予習、治療方針、将来の計画の判断への参考
投資世界の情報
- 投資の世界の情報には、(1)知識やノウハウに関わる情報と(2)投資対象に関わる(直接損益につながり得る)情報とがある
- 何れの情報も、「判断できる自分の能力と時間」が無い場合は、情報収集自体に意味がない
- あなた自身が理解できない情報を知っても意味がないということ
- 情報が多量に集まった事実自体が過信を生む、情報の量自体が処理と判断の時間を圧迫する
- 特に悩ましいのが上記の(1)で、誤った知識を先入観として持つと時には回復不能の状態に陥ることもある
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先にお伝えしておきますと、この記事では紹介していない後半部分があり、次回更新ではそちらを紹介予定です。
本日の紹介は「投資と情報とコスト」についての整理です。
山崎元氏は、こういった言語化で人をハッとさせられる稀有な存在の方ですね。
まとめると以下の通りです。
「情報は判断とセットではじめて有益」で判断できないなら有害なだけ。
「判断できる自分の能力と時間がない情報」は情報収集自体に意味がない。
情報収集初期で誤った知識を入れてしまうと、それが先入観として弊害となる。
この辺は個人の基礎学力にもかかわるところで、難しい話を理解するのが苦手な人たちもいます。
いま、日本が国を挙げて資産形成目的に投資を進めている最中ですが、投資自体を理解することが苦手な人たちが取りこぼされないようどうすべきかは重要な課題になると考えました。
投資をできない人たちは主に2種類に大別されると考えています。
一つ目は、投資するお金がない人たち。
二つ目は、投資するのが不安で始められない人たち。
一つ目に関しては、収入を上げことや生活を見直すなどの改善で資産形成することが可能になります。
二つ目に関しては、義務教育をおえても算数が苦手な人がいるように、投資の考え方や話をいくら聞いても苦手意識を持ってしまう人は一定数居ると考えられます。
そういった人たちにまで、どうやって投資を普及させるかが問題です。
一番手っ取り早いのは、皆が投資で資産形成をしている空気を醸成することです。
そうすれば、分からなくて不安な人たちでも、皆がやっていて自分がやっていないことが不安で始めるようになるからです。
ただそうすると、投資詐欺やうまい話などで損をする人たちが出てきます。
投資を理解できず、勉強も得意ではないけれど、何とか勇気を振り絞って投資を始めようとしている人たちは、ここで損すると「もう、一生投資はしない!」という立場に回ってしまい、老後の生活においても不利な立場になります。
解決策としては、その人が所属するコミュニティで投資活動を推奨することでしょうか。
それもつみたてNISAだけに絞って推奨させれば、銘柄も選定されていますので変なことにはならないはずです。
投資にかける時間がない人も含めれば、1/4~1/3以上の人たちは該当するのではないでしょうか。
投資が不安で情報収集する時間もない人たちは、ぜひ「つみたてNISA」だけでも実践してもらえると良いですね。
そして情報収集が得意な人たちにおいては、自分の収集力を過信しないように本日の教えを参考にしていただき、「iDeCo」も実践していただければと思います。
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