令和5年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) (pdf)
【一部要約】
- 営業外収支においては、戦略的にポートフォリオの組み替えを行ってきたものの、厳しい金融環境の変化の影響を受け、デリバティブ評価損を計上
- 有価証券が172億81百万円、その他有価証券評価差額金が137億15百万円、それぞれ減少した
2023年3月期第3四半期 決算説明会 質疑応答(要旨) (pdf)
【一部要約】
質問
- 余資運用について、取り組みがうまく行っていないように見受けられる。
- 今後、どのように運用をおこなっていくのか。
- 運用規模は、現状を維持する考えなのか。
- 修正された業績予想修正における、第4四半期の営業外収支の見通しについて、教えて欲しい。
回答
- 資産運用については、資金を本業の投資に充てた後の余資を運用するものであり、本業を補完するものと位置づけ
- 安定した財務基盤の維持が、ゲーム開発事業では重要と考える
- 2022年の金融市場は、株式・債券市場とも想定より非常に厳しい相場
- 数年来、余資運用のパフォーマンスは悪くなかったが、この状況を受けリスクとリターンのバランスを検討する
- 1月30日発表の通期業績予想の修正において、コンサバティブな見通しを作成
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日本版投資の神様・襟川恵子会長でも、22年は厳しい年となったようです。
株主からも指摘され、今後はリスクとリターンのバランスを見直していんだとか。
たしかに、これまでのパフォーマンスがどんなに良くても今回のような異例の年で大きくマイナスしてしまうと、パフォーマンスは一気に悪化します。
業績予想だけではなく、資産運用もコンサバティブになり過ぎることはないですね。
逆にグロース株などが強い局面では、多くの株が上昇するので、勝率は高まります。
そういった局面でだけ強気になれば良いでしょう。
投資家は、市場に居続けること(退場しないで投資し続けること)が大切です。
そして、大きく減らさないことも大切です。
そのためには、債券などを織り交ぜたGPIF運用など含めたコンサバティブな投資手法も必要になります。
襟川恵子会長がどういった見直しをしているかは分かりませんが、23年も簡単な年ではありません。
どう持ち直すのか、今年の結果に注目したいですね。
我々個人投資家も、金融相場や業績相場のとき以外はコンサバティブな投資スタイルで資産を減らさないことを念頭に置いて運用していきましょう。
ただし、襟川恵子会長は長期投資の視点を大事にしている方です。
襟川恵子会長の「祖母の教え」として、以下の言葉が有名です。
「株で損をする人はバカよ」
「株は上がったり下がったりするもの。下がっているときは売らずに持っていればまた上がるからね」
つまり、年単位ではなく、長期視点での収益を目指した場合、単年ではマイナスになり得ます。
はたして、会社の資産運用で決算もあるのに長期投資を実行できるかは難しいところですが、実際のところは気になります。
もし、含み損を耐え抜く戦略なら、投資家として我慢のしどころですね。
今からもう少し下がるかもしれませんが、一端は底打ちしてしばらくはレンジ相場が予想され、その後上昇へ向かうはずです。
そう考えると、現在は多少の損も織り込みつつ、次の金融相場に向けてコツコツと積み立てることは有効と言えます。
いつ下がる、いつ上がる、FRBの動向などを予想して当てるのが難しいからこそ、有効な戦略です。
こういった場面での切り替えの上手さも投資家として必要な能力です。
次の決算がますます楽しみになります。
ちなみに、コンサバティブなだけの資産形成に物足りない場合は、余剰資金を用いて年率30%を目指す、信用ロボアドを検討ください。
運用実績は、下記よりご覧いただけます。
・デモトレード
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