大学ファンド「嵐の中の船出、当初はリスク抑制」: 日本経済新聞
【簡易要約】
- 世界レベルの研究支援を目指す大学ファンド(基金)が年内に運用開始
- 資金規模は来年度にも10兆円の予定
投資方針
- 『キャッシュイズキング(現金は王様)』
- 当初は低リスクの外国債券を中心に組み入れる予定
- 長期間(10年)かけて理想となる基本ポートフォリオを構築
- プライベートエクイティ(PE)は、数年かけて一定金額ずつ投資
- 複数のPE投資案件で投資開始時期をずらすことで安定的な収益を毎年得る
目標リターン
- 物価上昇率を考慮して期待リターンが年4.38%
- 3%を大学に毎年拠出する
- 当初からある程度のインカム(収益)が必要
GPIFとの違い
- 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、目標リターンの達成のためにリスクをコントロール
- 大学ファンドはリスク許容度の範囲内で収益を最大化する設計
期待リターンは、収益目標の4.38%を上回る想定
日本の資産・ESG投資について
- 日本の資産は為替リスクがない点は魅力的
- ただ、『日本株は何%入れる』と決めることは避ける
- 農林中金も7割が海外資産
- ESG投資は今後の運用高度化に当たっての課題
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嵐の船出となる大学ファンド基金。
GPIF(年金運用)みたいな運用になるのかと思いきや、積極性が異なるようでした。
資産運用を行う上で、大いに参考になりそうです。
イメージとして、20-40代までは大学ファンド型(許容範囲の中でリターンの最大化)で、50代以降は年金運用型(目標リターン達成を目指す)です。
年金運用は、減らさないための守りの資産運用です。
さらに、今から資産形成を始める人にあてはめて考えると、ポイントは以下の感じでしょうか。
- スタート当初は、現金比率を高めに外国債を買い増していく。
- 日本市場にこだわらず、7割海外も普通にあり得る。
- 個人でPEは難しくとも、オルタナティブ資産への投資も一定額行う。
- ESG投資は、運用に慣れてきたら検討。
若い世代の人が個人でやる分には、債権比率をもう少し下げて、全世界株や全米株のETFまたは投資信託でも良さそうですが、大筋では納得できる内容です。
今後も、大学ファンドやGPIFを定期的にウォッチしていきます。
ところで、個人がオルタナティブ資産を持つにはどうしたらいいのか問題については、下記過去記事を御覧ください。
または、こちらの記事も参考にしてください。
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運用実績については、デモトレードとトレーダーYの「信用ロボアド」運用ブログからご覧いただけます。
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