英国が25.5兆円経済対策、1972年以来の大型減税-通貨と国債急落 - Bloomberg
【簡易要約】
- トラス英政権は1972年以来の大規模な減税を打ち出した
- この経済対策の費用は5年間で1610億ポンド(約25兆5000億円)
- 英国の政府債務が管理不能な状態に陥るとの不安を背景に英国債に売りが殺到
クワーテング英財務相、減税「まだ追加がある」-市場の混乱に動じず - Bloomberg
【簡易要約】
- クワーテング英財務相は25日、経済成長を促進する策として追加減税を実施すると表明
- トラス政権は1972年以来の大規模な減税を発表したばかり
英ポンドが最安値、追加減税方針でフラッシュクラッシュか (訂正) - Bloomberg
【簡易要約】
- アジア時間26日の外国為替市場では、英ポンドが対ドルで一時4.7%下落し、過去最安値を更新
- クワーテング財務相は週末に追加減税を推進する方針を表明
債券バブルは終わり、1949年以降最悪のパフォーマンスへ-中銀が転換 - Bloomberg
【簡易要約】
- 世界の中央銀行が積極的利上げを進める中で、債券の価格は急落
- 長年にわたる中銀による金利抑制が終わった
- 史上最大のバブル、つまり国債のバブルがしぼみ続けている
- 金利は上昇するとしか考えられない
- 10年物利回りが4%に近づくのは確実だろう
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景気のテコ入れに減税など経済政策は有効です。
今までの世界経済は、そうして大きく発展し株価を上昇させてきました。
今回の英国の減税は、今のインフレ下において、出口なき見切り発車のように見受けられます。
英国中央銀行(BOE)は、10月にインフレ率11%台、その後10%水準で推移。
利上げに関しては、米国に追い付け追い越せで、インフレ抑制のために7回連続の利上げを実行中。
インフレ抑制させたいはずなのに、今回の減税でインフレ率をさらに上昇させてしまうのではないか?
英国に対する信用不安から、債券売りが殺到している状態で、つい最近にトリプル安(株安、債券安、通貨安)がありました。
現状では、資源国や中国・ロシアとも取引が続いている国は比較的マシな状況です。
新興国は厳しい状況にさらされています。
米国も厳しい状況に置かれていますが、欧州などはさらに厳しい状況です。
そこにきて、英国が日本に少し似たお金を刷りまくる方針をとっています。
ただし、インフレ率でみると日本は世界でトップクラスにインフレ率が低い現状です。(良くも悪くも)
つまり、相対的に他国が景気刺激策などでお金を刷って通貨安になるのであれば、日本は円高になります。
米国に対しても「米国の利下げが先か、日本の通貨防衛突破が先か」の綱渡り状態ですが、今回の英国のように自国経済待ったなしの政策をとってくる国が他にも表れると予想されるため、米国利下げ前でも円高になる理由ができました。
また広い視点でみると、各国が協力して金融政策、経済政策を実行すれば、より効率的に世界経済を安定させられると考えるのですが、それはなかなか難しいようです。
世界平和や平等を唱えながらも、緊急事態となれば我先に自国の安全・安定を確保しようと、他国と協力することなしに自国を優先させてしまうのが実態です。
この辺は、人間が綺麗事だけではやっていけない部分でしょうか。
整理しますと、世界経済でやばいやばいと言われている米国は、まともなほうです。
ブラジル、インドなど成長余地のある国や米国がマシなほうで、その下に他の先進国がぶら下がる状況です。
下位に位置していると思われた日本ですが、他国も金融緩和寄りの政策を実行するなら、インフレ率が低いこと(他国よりもマシ)を理由に「有事の円買い」が復活する可能性を帯びてきています。
インフレ抑制については、世界の先端を行く英国。
その状況を観察することで、他国の先々までも見通せるかもしれません。
まだサイクル投資が有効であるならば、この辺が円転のタイミングかもしれません。
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