株式会社カブロボ/pegging株式会社の運営メモ

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外貨準備と景気後退、利下げタイミングから考える、今後のドル円為替。

dollar



 

外貨準備、大半はすぐ使えず? 円買い介入に意外な制約: 日本経済新聞

【簡易要約】

政府の介入の原資「外貨準備」

  • 日本政府が介入を決断したとき、どの程度のお金を投じられるのか
  • 外貨を使う円買いには限度がある
  • その上限とされるのが外貨準備(8月末時点で約1.29兆ドル=185兆円程度)

外貨準備の懸念点

  • 外貨準備の大半は米国債と見られている
  • 日本が米国債を機動的に売り、ドルを入手できるかには疑問もある
  • 米国債を売れば米長期金利に上げ圧力がかかるから
  • 米金利が上がれば日米金利差が広がり、円売り要因になり得る
  • つまり、「大規模な円買い介入→外貨準備での米国債保有減少→米金利上昇→円安という展開」
  • こうした点を考慮するなら、大規模な米国債売りはできない

円買い介入の上限とは?

  • 外貨準備のうち円買い介入に即時利用可能な資産は外貨預金だけ
  • その額は、全体の約1割に当たる約1400億ドル(20兆円程度)
  • 日本にとって最後の介入は2011年10月31日~11月4日の円売りで合計約9兆円
  • 自国通貨を元手とする円売り介入とは異なり、外貨を使う円買いでは同額を一気に使ってしまうのは難しい
  • 実質的な上限がどの程度かは重要なポイント

 

 

 

~~~~~

 

約2週間前から140円前半をウロウロしている状態です。

gescalgo.hatenablog.com

FRBが頑張ってFFレートを調整しているため、米国の景気後退は目前と見られています。

この場合、結局、為替はどうなるのでしょうか?

 

いま為替の円安要因になっているのは日米の金利差です。

米10年債利回りが上がると、景気にはネガティブのため株価は下がります。

政府はFFレートを調整して景気をコントロールしようとしますが、結果的に米10年債利回りも動かすことになります。

 

その場合、米国が景気後退してインフレ率がすぐに下がってくれれば、政府は景気を回復させるために利下げの実施を行え、米10年債利回りも下がる方向に期待が高まります。

 

そうすると、米国債に預けられているお金が他の資産に流出するため、米国株や一部海外にも出回り、結果的に少し円高になることが期待されます。

またその頃には、日本の入国規制や観光再開も積極的に行われるはずですから、観光客の方が円をたくさん買ってくれると、これも円高要因になります。

 

 

 

ただし、これを時系列で考えた場合に問題となってくるのが、「いったい、いつインフレ率は下がるのか?利下げが行われるのか?」と言ったことになります。

 

ちなみに、インフレ率に関しての考え方は、マジックナンバー「4」(4%)を採用しています。

 

gescalgo.hatenablog.com

 

そして米CPIは、4%を超えてから既に16か月経過しているのですが、一向に収まる気配はありません。

 

米国 消費者物価指数 (前年比)

【引用】(単位:%)

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
22年 7.5 7.9 8.5 8.3 8.6 9.1 8.5 8.3        
21年 1.4 1.7 2.6 4.2 5 5.4 5.4 5.3 5.4 6.2 6.8 7

 

当然、収まるまでにもそれなりの期間を要するのではないでしょうか。

6月のトップまでは14か月でしたので、そこが折り返しと考えるのであれば、23年の9月まではかかるはずです。

 

その間に景気後退で株価急落などが起これば、多少は米国株の資金が出入りするかもしれませんが、長期金利が一定以上の利回りを維持しているならそこに預け続けているのが賢明な判断となります。

 

 

 

つまり、23年前半も少なくとも140円台で推移して、ネガティブなイベントがあればさらに円安加速するシナリオがもっともらしいと言えます。

それらのイベントを乗り越えて、長期金利が下がりだしてくれれば、ようやく円高に向けた準備が整う訳です。

 

その時もどの程度円高に振れるかはわかりませんが、過去の価格と日本の国力低下を鑑みても、120円台までは戻してくれるんではないかと見ています。

 

そして今回紹介した記事では、円買い介入は限定的との指摘がされています。

 

そうなると、どちらかというと円安リスクがまだ強いように思え、投資サイクル法(循環投資)に躊躇してしまう場面であります。

 

gescalgo.hatenablog.com

こうした色々な思惑があるから取引は成立するわけで、自分にとってもっともらしいポジションを取るとともに、市場がどう考えるかを予想したポジションを取ることが重要になります。

 

もし、次にの145円を突破されてしまうと、150円ぐらいまでは一気に進んでしまいそうな局面ですので、難しい判断が求められます。

逆に円安ポジションを取っている人たちが手仕舞うタイミングでは円を買い戻すため、円高になります。

その辺の短期トレーダーたちの駆け引きにも注意しないといけません。

 

つまり、要素が多くてとても難しい状況に変わりはありません。

 

 

 

そんなときは、年率30%を目指す、信用ロボアドでロボアドバイザーに運用を任せて、他のことに集中するのも一手です。ぜひ検討ください。

 

運用実績は、下記よりご覧いただけます。
デモトレード
トレーダーYの「信用ロボアド」運用ブログ

 

疑問・質問などは、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

 

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