FFレート? 10年物国債利回り? 株式投資をする場合、どうして金利を気にするの? | ファイナンシャルフィールド
【簡易要約】
「金融政策」とは何か?
- 各国の中央銀行は「金融政策」を実施する役割を担っている
- 金融政策を通じて「物価」と「雇用」の安定を図る
- 金融政策には大きく分けて「金融緩和政策」と「金融引き締め政策」の2種類
利下げとは
- 物価や雇用の状況が悪くなってくる「景気減速」、「景気後退」局面で中央銀行が用いる政策が「金融緩和政策」
- 具体的には、政府発行の国債などを中央銀行が買い取り市中に資金を流し込む
- また、政策金利(FFレート)を引き下げ、企業や家計がお金を借りやすい状況を生み出す(「利下げ」)
利上げとは
- 景気が少しずつ回復、拡大して行き過ぎると景気に過熱感が生まれる
- すると中央銀行は「金融緩和政策」を止め、「金融引き締め政策」を実施する
- 具体的には、金融緩和時に購入していた国債の保有高を減らし、政策金利(FFレート)を引き上げる(「利上げ」)
政策金利とともに大事なもの
- 株式投資をする上では政策金利(FFレート)の上げ下げを見通す力が必要
- 他にもう1つ重要な指標が「10年物国債利回り」(長期金利)
- 国債価格と10年債利回りの関係は、国債価格が下がると利回りは上昇
- 国債価格が上がると利回りは低下
- 中央銀行が実施する金融政策の行方を占う上で重要な指標
コロナ禍での対応
- 2020年3月、新型コロナウイルスでは、FRBが金融緩和政策でFFレートを一気にゼロ金利状態に引き下げた
- 米10年物国債利回りも急速に低下した
- そうして、悪化する実体経済を金融面で支援した
FFレートと米10年物国債利回り
- 歴史的にFFレートと米10年物国債利回りは、比較的連動してきた
- 株式市場では、両者が下を向くと株価が上がりやすくなる(金融緩和)
- 逆に両者が上を向くと株価が下がりやすくなる(金融引き締め)
- しかしコロナ禍では、FFレートがゼロ金利状態のまま米10年物国債利回りは上昇し続けた異例な上昇相場だった
株式投資のポイント
- 金融緩和政策から金融引き締め政策に転換する場面で、どのように長期金利や国債利回りが推移するかを把握することが重要
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昨日の利下げタイミングに関連して、金融政策(FFレート)と米10年物国債利回りの解説記事でした。
FFレートと長期金利は、騎手と馬みたいな関係で、馬が暴走していれば手綱を引くし(利上げ)、馬が元気なければ鞭を入れる(利下げ)ような関係です。
しかし、馬(経済・景気)そのものも生きているため、すべてが思い通りに行くわけではありません。
ただし、馬の状態と騎手がどのような振る舞いをするかを予測しながら馬券を買うと、勝率が上がると言ったところでしょうか。
そして、馬の状態を見る指標として、物価(CPI)と失業率があります。
これは毛並みや体重にあたりそうです。
で、馬を熱心に観察していれば大体の予想はつくのですが、レース中に他の馬の影響で進路が塞がれるようなことも起こります。
この辺は、コロナやウクライナ侵攻などのイベントが該当するでしょう。
こうしたイレギュラー要因のときこそ、大きく馬は動きますし、騎手の手腕も発揮されるというものです。
以上のようなことを念頭に置きながら、ダビスタ感覚で市況を眺めれば、思ったより世界がクリアーになるかもしれません。
そのように世界経済を眺めながらも、実際のトレードは年率30%を目指す、信用ロボアドを検討いただければ幸いです。
より値動きが激しい局面で、精神的に動揺しやすい時こそ、システムトレードの本領発揮です。
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