積立投資orスポット投資、投資の正解はどっち?実は積み立てが向いていない人も! | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
【簡易要約】
- 積み立てorスポット、どっちがいいの?
- 「積み立て」は、毎月決まった日・金額で自動的に買い付け
- 「スポット」は、自分が好きなタイミング・金額で一括購入
- 「積み立て」のメリットは、基準価額の下落時ほど多くの口数を購入でき、平均買付価格を下げられる点
- 基本は、投資初心者で時間をかけ、少額でコツコツ投資したい人向け
- 右肩上がりの上昇が期待される市場よりも、株式市場に浮き沈みがある新興国の方が、リスクは高くとも相性はよい
- 「スポット」のメリットは、退職金や相続などで、まとまった資金ができた場合
- 1,000万円を毎月10万円で積立設定した場合、積立完了までに8年4カ月(100カ月)かかり、残金は機会損失を抱えた状態
- 投資可能資金6~7割でスポット購入し、残り3~4割を、もっと下がったときの追加購入用資金
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ある程度、投資に慣れてくると、積立もいいけど自分でスポット積立たほうが効率いいんじゃないか?、という気持ちに駆られます。
年間予算を決めてしまえば、投資金額は変わらないわけで、毎月○○日よりもよっぽど精度をコントロールできるんじゃないか?、という考えです。
実際、S&P500種などを見ていても、2-4%で下げるタイミングが年に4-6回程度あるからです。
さらに、右肩上がりが前提となっている場合は、前半3回で厚めに資金投入したほうが、平均購入単価に有利なことも見て取れます。
ちょっと余裕ができて、恣意的な判断を入れてみたくなると、そう考えるひとが出てきてもおかしくありません。
この場合、気をつけるのはその年のトレンドです。
22年に関しては±5%ぐらいでの着地見積もりで、いわゆるレンジ相場です。
つまり、年間を通して渋い展開が予想されます。
だから、3%以上など大きく下げる展開があれば、追加で積立するなどはありですが、22年に関しては前半で厚めに投資しても旨味は少ない可能性が高いです。
それよりは、急落が発生して10-20%など下がる展開があれば、そのときに拾っていくほうが良いです。
しかし、それらを考慮して無事に購入できたとしても、タイムラグが発生して思った購入価格で買えないこともあります。
そう考えると、大きな急落を狙って買うなら指値注文などができる対象が良いですが、そうではない場合、多くの人が積立日に設定したくなるような「ゴトー日」や「月末の給料支払日」を避けて積立するだけでも、基準価格の一時的な上昇を避けられるため、お得に購入できます。
基準価格は、証券営業日の価格は記録が残っていて、CSVなどでダウンロードも可能ですので、人より数%でも期待リターンを上げたい場合は、検討してみてはいかがでしょうか?
もちろん、22年は渋い相場展開が予想される中、資産形成をブーストさせたいのであれば、年率30%を目指す信用ロボアドの優位性も高まり、面白い年になりそうです。
そちらもぜひ、検討ください!