J.D. パワー 2021年個人資産運用顧客満足度調査℠|株式会社ジェイ・ディー・パワー ジャパンのプレスリリース
【簡易要約】
- CS(顧客満足度)に関する国際的な専門機関J.D. パワー ジャパン社が、「2021年個人資産運用顧客満足度調査」の結果を発表(調査回答者数:11,508人)
- オンライン面談を希望する割合は40代以下で半数以上
- オンライン面談の実施率は低い(14%)が、実施時の満足度は高く、特に40代以下の満足度が高い
- 投資の情報源は、30代が「SNS」、40~50代が「金融系サイト」、60代以上は「従来マスメディアとネットメディア両方」
【対面証券 部門】(対象5社)
1位:野村證券、2位:大和証券、3位:三菱UFJモルガン・スタンレー証券
【全国系銀行 部門】(対象5行)
1位:りそな銀行、2位:三井住友銀行、3位:三菱UFJ銀行
【ネット証券 部門】(対象5社)
1位:松井証券、楽天証券
※松井証券は2年連続の1位。「手数料・金利」で最高評価。
3位:SBI証券
【スマホ証券 部門】(対象4社)
1位:SBIネオモバイル証券
2位:CONNECT
3位:LINE証券
【ネット銀行 部門】(対象5行)
1位:ソニー銀行
2位:住信SBIネット銀行
3位:PayPay銀行
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過去記事「いま支持を集めている証券会社と伸びている証券会社とは?」では、野村・大和・SBI・楽天辺りが強力で、その後ろを松井・マネックス・SMBC・GMOが追いかける結果でした。
J.D. パワー社の調査では、CSに重きが置かれていることも関係してか、野村や大和は変わらずですが、りそな・松井・ソニー銀行などが、SBIや楽天と同等かそれ以上の評価を受けています。(大和はスマホ証券でもvonnectが2位と検討)
逆にPayPayは、ネット銀行でもスマホ証券でも平均かそれ以下と厳しい評価を受けています。これは、利用者の多い方が裾野が広がる分、辛い評価となりそうで、その辺も勘案したほうが良さそうですね。
ただ、良い評価を受けている会社の良さには変わらないため、なにゆえ良い評価を受けているのかは注意したいです。
また、auやゆうちょ銀行の評価が低い点については、単純に要改善と見ています。
オンライン面談に関しては、コンサル会社の意向も含まれていそうでスルーとします。
情報源は、40代以上はメディア中心で、30代以下ではSNS中心(メディアよりも個人)という点が興味深いです。
集客をする際は、ターゲットの年齢に応じて認知獲得経路を検討しますが、30代以下はメディアだけでなくSNSも積極活用する必要があり、40代以上の資産を持っているそうに対しては、今まで通りの名前の通ったメディアへの露出が有効なようです。