資産形成に大事な年代別ポートフォリオの考え方 :ファイナンシャルプランナー 植田英三郎 [マイベストプロ神戸]
【簡易要約】
- 金融資産の運用の配分(ポートフォリオ)について
- もともとは「書類入れ」が語源
- 金融分野では、金融資産の保有組み合わせを意味する言葉
- 金融資産は、国内株式、海外株式、国内債券、海外債券の4つが中心
- 国内外のREIT(不動産投資信託)を含めると6つ
- 年金積立管理運用独立行政法人(GPIF)の2021年9月のポートフォリオは、国内株式、海外株式、国内債券、海外債券を25%ずつ
4つのポートフォリオの例(左から中立型、積極型、超積極型、安全型)※GPIFは中立型
- 20代~30代のポートフォリオ2-3:積極型~超積極型
- 40代のポートフォリオ1:中立型
- 50代以降のポートフォリオ4:安全型
#GPIF が2001年度に市場運用を開始して以降、2021年6月末時点の累積収益額は約100.3兆円、平均収益率は年率3.70%になります。#年金積立金 の運用は長期的な観点から行っており、短期的な収益は市場環境によって変動しますが、長期でみれば年金財政の安定に貢献しています。 pic.twitter.com/USbVtMqZ8g
— GPIF (@gpiftweets) 2021年10月28日
【簡易要約】
- 2001年度に市場運用を開始
- 2021年6月末時点
累積収益額:約100.3兆円
平均収益率:年率3.70%
- 運用は長期的な観点で行っている
- 短期収益は市場環境により変動するが、長期でみれば年金財政の安定に貢献
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「国内外のREITは混ぜないんかいっ!」とツッコミを入れたくなる気持ちは押さえつつ、目安として50代以降は損失時のリカバリーが大変になるため、リスクを取ったポートフォリオは避けましょうって内容になっているのがポイントです。
ただ、人生百年時代、自分自身の健康寿命との兼ね合いもありますが、60-65歳ぐらいまでは中立運用で、それ以前は積極など、現代風にアレンジしても良いかもしれません。
仕事を続けていて、一定額を積み立て続けられる余力があれば、行うことは変わらないはずです。また、年金受給開始時期を先延ばしにすることで、受け取れる額も増えるため、長生き前提であればメリットが大きいです。
また、海外債権は為替の影響を受けるため、結構ややこしい存在であることも付け加えておきます。
その代わりに国内REITを入れても良いでしょう。
つまり、海外は成長力が高いけれど色々とリスクが有り、国内は成長力が低いけど、変動を極力抑えられる傾向にあります。
GPIFの平均収益率3.70%(年率)は、あまりパッとしないように思えますが、変動が少なくて年金と資産切り崩しながら生活するフェーズでは、このぐらいの方が安心できるでしょう。
また、現金も加えたポートフォリオ全体で考えるなら、現金は割合ではなく一定額を持っておくことが良いです。
給料の半年分などが目安ですが、急な出費(事故や病気)に備えて、いつでも出し入れできる現金を蓄えておくことは大切です。
それにコア・サテライト戦略の考え方を組み合わせるなら、一定額の現預金に8割の年代別ポートフォリオと、2割のハイリスクハイリターン資産となるでしょうか。
信用ロボアドの位置付けは、年率30%を目指すハイリスクハイリターンの部類ですので、その点お含みおきください。
デモトレードにある通り、過去のリターンも割と安定していますが、アノマリーがロジックのシステムトレードですので、不測の事態が起こる可能性もありますのでご注意ください。