日本、ついにアジアで最も「豊かな国」の座を台湾に譲り渡す(野口 悠紀雄) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
【簡易要約】
10月に公表されたIMF(国際通貨基金)の世界経済見通し
- 2022年の1人あたりGDPで、台湾が44821ドル(世界第24位)が、日本の42347ドル(27位)を越えた
- 都市国家(シンガポール569万人、香港748万人)は簡単に比較できない
- 台湾は人口が2357万人で、この規模の1人あたりGDPが日本を抜くのは初めて
- 日本が韓国に抜かれるのも時間の問題
日本の経済パフォーマンス低下の原因
- 人口の高齢化ではなく経済政策
- 日本の成長率は、世界の中で例外的に低い
- 日本は10.4%で、先進国40カ国中で第38位
- 日本より低いのは、スイスとマカオだけ
- イタリアも19.3%で、フランス、スペインは20%台
- ドイツ、イギリス、オランダは30%台、アメリカ、韓国、スウェーデンなどは40%台
「世界競争力のランキング2022年版」でも同じ傾向
- 日本の順位は、対象63カ国・地域のうちで第34位
- 「ビジネス効率性」分野での下落が、日本の順位低下の主要な原因
- 円安に安住して、技術開発の努力を怠った
- 台湾の躍進は、半導体メーカーTSMCのような強い技術力をもった企業に裏付けられている
- 企業の成長を阻害している既得権益を排除しない限り、日本に展望は開けない
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当ブログでは、「ビッグマック指数」でお馴染みの野口悠紀雄氏。
過去のこちらの記事では、少子化により競争力はますます低下しているから、原因は少子化じゃないか?と指摘していたロボ太です。
ところが、今回紹介した記事では、「ビジネス効率性」が下落の原因という事でした。
ビジネス効率性と国際競争力はまた別な気もしますが、まずは徹底的に効率化することで多少の競争力は維持できるようになるはずです。
しかし、効率化という文脈で語ると、省人化にもつながり次の産業で人を受け入れられなければ大量の失業者や低所得者を生み出すことになります。
皆が皆、ライブ配信やYouTuber、インフルエンサーとして生活できるわけではありません。
そう考えると、なんだかんだで国民が豊かに暮らせている日本は、このまま格差を広げていいものか悩み、現状に甘んじてしまうのも無理がありません。
むしろ、日本としては国が貧乏で外貨獲得が難しくなった時に苦労しないように自給自足や効率よいエネルギー使用などに力を注いでいる人たちが増えているように感じます。
つまり、国際競争力を保つために効率化を促進させるのではなく、自分たちが国際競争力を失っても今の生活水準を極力落とさなくて済むよう工夫・効率化しているような状況です。
目的が斜め方向に行くのが日本の良くも悪くもあるところ。
ただし、日本の今後を考えた場合、一部企業には国際競争力を保つために積極的に戦っていってほしいですが、多くの国民は日本が多少貧乏をしても心豊かな生活を送れるように創意工夫をしてほしいものです。
また、単純に資産増加という観点からすれば、今ある現金を投資に回して資産形成を図ることも工夫の一つです。
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