日本人はビッグマック410円の貧しさを知らない | 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
【簡易要約】
2022年7月時点での「ビッグマック指数」
- 日本は410円、1位はスイスの949円、アメリカは738.1円で日本の1.9倍、イギリス(512.7円)やユーロ(647.1円)
- 中国が483円で、韓国の463円も日本より高い
ビッグマックの価格から見えること
- 現状は、下降するエレベーターに乗っているようなもの
- 本当は下がっているのだが、下がっているのがわからない
- 自分の位置を正しく知るには、、外の世界を見ることが必要
つまりどうなるか?
- ビッグマックだけなら日本の安いビッグマックを買えばよいがiPhoneは違う
- 「安い日本」が問題でなく、「賃金が安い日本」が問題
- この事態が続けば、日本人には高くて手が届かないものが続出する
- 20年後の日本は、信じられないほど貧しい国に
- この事態をどうすれば食い止められる?
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約一年前のビッグマック指数は以下の通りでした。
「日本390円、アメリカ621円、ユーロ圏552円」
今の日本は410円(5%増)、米国は738円(18.8%増)、ユーロは647円(17.2%増)です。
一年で約20%。
米国のビッグマックを日本円で買おうとしたら、今なら738円という事です。
日本も5%上がっているのですが、それでも各国と比べると大きな開きがあります。
仮に年収400万円の人なら480万円にならないと、同じ生活水準を維持できません。
米国発のインフレが世界各国で猛威を振るい、日本だけ低インフレ状態だから余計に際立ちます。
世界が異様なのか、日本が異様なのか。
コロナが時間を早送りにして色々な未来を前倒しにしたのと同様、日本のデフレ、世界のインフレを加速化させ、現在の円安をもたらしました。
野口悠紀雄氏は、「賃金が安い日本」が問題と指摘してますが、ロボ太的には「外貨を稼げない日本」が問題だと考えます。
結局、海外に高く売れる日本独自の商品があれば、おのずと日本円の価値もキープされるからです。
しかし、資本主義の世界では、色々なものが世界水準になる中で、独自の強みを出し続けることはとても難しいです。
テクノロジーにかかわることは真似されてしまいますし、寿司を握るにしても寿司だけならだれでも握れてしまいます。
アジア系の人、できれば日本人が握るってだけで価値が生まれますが、国が外貨を稼ぐには至りません。
テクノロジーは差が開きすぎていて、サービス業や観光業もコントロールが無図解となると、やはり円安を活かしたモノづくりの分野で世界を圧倒するしかありません。
しかも堀江貴文氏の言うような宇宙産業であれば、宇宙を通した新たなサービス提供が可能になり、宇宙ビジネスのプラットフォーマーになれるのではないでしょうか。
そのために必要なことは海外に負けない高い給料で人を雇うことでしょうか?
資本主義のプロの意見ではそうなるのでしょうけど、もっと安い国になって技術で世界を取ると決めたかつての日本のように、もう少し追い込まれるだけで、自分たちで発奮して頑張るようになるのではないかなどと考えてしまいます。
ただし、それらは技術者の話になりますので、市井の人々は個人戦略を練って立ち向かわらなければなりません。
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