財務相、異例の「悪い円安」 20年ぶり126円台: 日本経済新聞
【簡易要約】
悪い円安とは?
- 価格転嫁や賃上げが不十分な状況で進む円安は「悪い円安」
- 市場では1ドル=130円台で、政府が1998年以来の円買い介入との観測
- ただ日米の金融政策の違いが円安の根底
- 有効な対処策に乏しい
円安の背景
- 足元の円安の背景には、インフレ対応で利上げする米国と「粘り強く金融緩和を続ける」日本の金融政策の違い
- 金利がほぼゼロの日本円を売り、米ドルを買う流れは合理的
では、どうすれば?
- 為替防衛のために利上げするなら米国並みに上げないと効果はない
- そのペースで日本が利上げしたら財政が破綻し円安が止まらなくなる
- 袋小路に陥りつつある日本の現状
(続)日本の現状を映している」要はこの日銀関係者の方は、日銀自身ももう円安を抑え込める手段はない、と告白しているようなもの。ただし、この方は「そのペースで日本が利上げしたら日銀が一瞬で、債務超過となりハイパーインフレ、円は紙くず化してしまう」と言った方がより的確だった。
— 藤巻健史 (@fujimaki_takesi) 2022年4月15日
円安で経済好転する時代でない、中国景気は注視必要=経団連会長 | ロイター
【簡易要約】
- 昔は円安になれば貿易収支も経常収支も経済もよかった
- 今はそう単純なものでなくなってる
- 経団連の十倉雅和会長も急速な円安進行に警戒感
- 貿易収支が赤字、経常収支も赤字、円の値打ちが落ちる円安の悪循環はよくない
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円安は、どこまで進行するか?
答えは、「行くとこまで行くしかない」と考えるロボ太です。
今までは、「円安は国策」で輸出に好影響だと捉えてましたが、当の経団連会長が警戒感を示す状況。
円安の恩恵を享受してきた人たちからも、ハシゴを外された日銀さん。
経団連会長は、「円安の悪循環はよくない、避けたい」との意向ですが、おそらくそれは回避できないでしょう。
日経の記事と藤巻健史氏の解説を読んでわかる通り、「利上げしない」のではなく「できない」からです。
端的に言えば、「債務超過によるハイパーインフレ」。
もしくは、「金利、誰が払うんだ問題」とも言えるでしょうか。
つまり、利上げしてハイパーインフレ状態になるよりかは、ずるずると円安に傾きハイペースインフレしてるほうが、まだマシと言ったところです。
で、冒頭の質問に行き着くわけですが、年内130円で日銀の円買い介入があったとしても円安進行の歯止めにはならず、135-140円ぐらいまでは進みそうですね。
来年には、150円を突破して下手したら165円なども目指す展開も。
いったんは、150円ぐらいで落ち着いてほしいですが、新ドル円レンジは145-165ぐらいで考えると良さそうです。
つまり、このタイミングで外貨を獲得すると損する気持ちが大きいですが、中期的には「それでもまだ変えておけ!」といえる水準だと考えます。
ドル円については、米国の景気後退(リセッション)のタイミングで、米国以外の国に資金が流れる過程で、本来なら円高に振れるはずです。
その場合も、一瞬は円高方向にチャレンジするも、すぐにもとに戻りそうな気がします。
いわゆる、コロナ禍で頻繁にみられたK字回復(下がったあとに、反発するところと下がり続けるところで明暗が分かれる)の状況が、日本という国単位で下方K字になると予想します。
果たしてどうなるでしょうか?
今までもそうでしたが、日経平均のトレンドに賭けても右肩上がりは期待できません。
割安な日本は、成長に乏しいから割安になっていて、そこに変わりはないからです。
日本人の投資家が米国以外にほとんど投資しないように、外国人投資家もあえて日本に投資する理由はないでしょう。
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