【簡易要約】
RIZINのデジタルコンテンツを売買できるNFTマーケットプレイス「RIZIN FIGHTING COLLECTION」をスタート
- 限定コンテンツ(映像、写真、トレーディングカードなど)
- リアルなグッズと組み合わせたサービス展開
ビットコインなど暗号資産の保有経験者は7.8% 日銀調査 - ITmedia ビジネスオンライン
12,000万人×7.8%=936万人(2019)
Perfume、NFTアート第2弾をオークション出品 第1弾は約300万円で落札 - ITmedia NEWS
Perfume の新作NFTアート「Imaginary Museum “Time Warp” 」第2弾リリース。|ライゾマティクスのプレスリリース
【簡易要約】
- 音楽ユニット・Perfumeは、3Dデータ化したNFT(ノンファジブルトークン)アートの第2弾を、NFTアート専用のオークションサイト「NFT-Experiment」に出品
- 開始価格は全て100MATIC(約1万6200円)
- 6月に出品した第1弾の落札価格は2万MATIC(約300万円)
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日本でもNFTの活用事例が増えてきています。
NFTの所有権の議論については、まだこれからの部分もありますが、音楽ユニット「Perfume」に続き、格闘技団体「RIZIN」によるNFT参入のニュースが有りました。
基本、アート作品として落札しているようですが、試合の映像コンテンツ自体をNFT化してしまって、権利者を選手・RIZINなどに帰属させれば、試合映像を利用する企業が支払う利用料や放映権などのお金が、自動的に選手たちにも分配される仕組みになって良いのではないかと考えました。
株主に対する配当金のような感覚です。
また選手たちは、株主であるとともにプレイヤーでもあるため、いい試合をしてその試合が評価される=映像がたくさん利用されれば、時価でファイトマネーが決まることになります。
最低限のファイトマネーだけRIZIN側で保証した上で青天井にしたほうが、You Tube経験の豊富な朝倉未来選手などはうまく活用してくれそうです。
つまり、試合からアートを二次創作するのではなく、試合自体が選手同士が紡ぐアートであると考え、そこから発生する利益を分配できるようになれば、かなり画期的だと思いました。
実際、You Tubeでも人気動画(元動画)と切り抜き動画(二次利用動画)で、切り抜かれた側(元動画)に利益が入る仕組みはできているため、その辺の仕組み化はできるんじゃないかと思われます。
そのような理想の話は別として、現実問題は、「ユーザーが購入までたどり着けるのか」問題です。
Perfumeの場合、落札履歴は見られるようですが、実際に何人がオークションに参加できたのかは定かではありません。
Perfumeファンはデジタルにも精通したファンが多そうですが、格闘技ファンはどうでしょうか?
仮想通貨保有経験者は2019年時点で約1000万人。
そこから多少増えたとして、国民の10%程度の認識でしょうか。
ただし、参加人数は少なくても一部のお金がある人たちが価値を見出し、値段を釣り上げられれば成立するため、その辺は参加者が少なくても問題ないのかもしれません。
「現代アートをすべての人に」というコンセプトで、世界一小さな美術館@GMOデジタル・ハチ公という美術館がオープンしていますが、NFTアートでもこういった権威付けができれば、より価値が高騰するように思います。
デジタルMoMA収蔵作品など、既存の権威のある団体に作品が展示されることで、所有者のステータスにもなりそうです。