山崎元、癌になってみて考えた。「どうでもいいこと」と「持ち時間」 | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
【簡易要約】
食道がんの医療費
- 食道癌だと診断されてから、病院や薬局などに支払った医療費はざっくり合計して200万円程度
- 200万円の大半は個室(シャワー付き)の費用
- 抗癌剤の治療、比較的大規模な手術、合計約40日の入院は健康保険の対象なので高額療養費制度で決められた額が上限
- 4人一部屋を選んでいたら、医療費の支払いは前記の3分の1以下だった
がん保険に入っていたら
- がん保険に入っていたら、診断給付金○○万円、入院費一日×万円という調子で保険金が支払われた
- しかし、これは結果論
- 今回の癌に伴う給付が、過去に支払ったであろう保険料を十分上回るかは不確か
- 健康保険の高額療養費制度があれば問題なく支払いが可能
- がん保険に加入しないことが正しい
「髪の毛」
- 癌と診断されて意外に気になったのは髪の毛のことだった
- 後から振り返ると過剰なくらい気になった
- しかし、坊主頭で過ごすうちに、坊主頭に慣れてきた
- ヘアスタイルのコストに相当する支出や時間は無駄だった
- 「実はどうでもいいこと」を意識しているのは、過剰な自意識と、社会的同調から逸脱することへの恐れ
- 「実はどうでもいいこと」を見つけ出して捨てることの効果は実に大きい
「酒」
- 筆者の食道癌に過去の飲酒は関係していた
- しかし、飲食の付き合いの効果は過小評価しない方がいい
- 一緒に飲めない、食べられない人物は、ビジネスなどの相手から見て「つまらない人」
- お酒の味が分かって一緒に飲める人の価値は他の条件を一定とすると「分からない人」よりも有意に大きい
- ただし、支出や仕事の時間や体力を奪っていたことのコストも計算すると小さくないはず
- 禁酒によって生じた精神的な「穴」は、珈琲と各種のお茶を熱心に飲むことで一部を埋めている
「時間」
- どうしてもっと早く、等の「後悔」には殆ど意識が向かなかった
- 「病気の現状はサンクコスト(埋没費用)だ」と思うことが出来た
- 治療上やれることをやって、使える時間を有効に使おうと思った
- 癌によって「持ち時間」の使い方を意識すると、何をしたらいいかの見通しが案
- 外立てやすい
- 状況の変化に応じて変わる「持ち時間」を前提に人生計画を修正することになる
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昨日に引き続き、山崎元氏の癌治療の体験記からの知見を紹介します。
今回、響いたポイントは以下の通りです。
- 自分にとって「実はどうでもいいこと」を見つけて捨てる効果は大きい
- 病気の現状はサンクコスト(埋没費用)と思うことができた
- 高額療養費制度とお酒は活用すべし
「実はどうでもいいこと」を切り捨てられたり、不都合な事態に直面しても「サンクコスト(埋没費用)」と割り切れるのは、投資をしていたお陰でしょうかか?
山崎氏は「日頃から投資について、原稿を書いたり話したりしているせいか」と本文中で語っていましたが、もしかしたらそういうマインドだから、そのような仕事で頭角を表していけたのかもしれません。
人生、色々なものに執着してしまいがちですが、投資活動によって「実はどうでもいいこと」や「サンクコスト(埋没費用)」を体感する機会は私たちにも多いはずです。
例えば、テンバガーを目指したくなったり、含み損を抱えたまま悩み続けたりと、投資経験者であれば、多くの人が通る道ではないでしょうか。
そこでしっかりと未練や執着を捨てられる人が、金銭的自由を獲得しやすいのだと考えられます。
些末なことに心を動かされずに、大局観をもって人生や投資活動を邁進してまいりましょう!
どうしても投資に心を奪われがちという方は、つみたてNISAに加え、年率30%を目指す、信用ロボアドも検討いただければ幸いです。
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