gendai.ismedia.jp【簡易要約】
- アナリスト・コンセンサス予想と業績のアノマリー
- 常に強い銘柄や、その逆の常に負け続ける弱い銘柄があり、通常はアナリスト・コンセンサスを上回る実績を出す企業が魅力的
- 12ヵ月先EPS成長率の予想に対し、12か月後の過去12ヵ月EPS成長率が上回っていた年の割合を「勝率」とする
- 成長率の計算には「ローゼンバーグ成長率」という計算方法を使用
- 黒字転換、赤字転落の成長率を計算不可能なケースでも数字を可視化できる
- 勝率1位は鉄道の工事・保守を手掛ける東鉄工業、2位がゲーム大手のコーエーテクモ、3位がシステム大手のオービック
- 基本的には期先の業績を見通しやすい業態の企業が多い
- 低勝率銘柄は、外食・食品系の銘柄が上位
- サンマルク、王将、弁当大手のプレナス
- しかし、問題とすべきは、投資を決定する段階での予見可能性
- 勝率だけでは投資の判断材料として不十分
- 勝率に加えて、予想と実績の乖離のばらつきで予想
- 勝率が高く、ブレ幅が低い銘柄が高パフォーマンス
- 勝率とブレ幅のクロス分析で1位はヤオコー、2位は家具大手のニトリ、3位は携帯電話販売代理店のティーガイア
- 筆者の考える「最強の10銘柄」の紹介
- 1位は東京センチュリー、2位が日本M&Aセンター、3位がベネフィット・ワン
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たしかに、アナリスト予想を常に上回る企業は、必然的に高いリターンとなるのは納得できますね。
しかも、大きく上回るときは大きくハズレる時があって、平均して勝率が高い企業よりも、アナリスト予想を毎回少しだけ常に上回り続ける企業が市場から高評価を得ているのにも納得です。
学校のテストで考えるとわかりやすいですが、常に平均点を少しだけ上回っている生徒の方が、良いときと悪いときでムラがある生徒よりも評価は高くなりますよね。
つまり、時系列で予想と実績を細かく追っていけば、高パフォーマンスを出す企業を選別できますね。
これは、広瀬隆雄氏のテンバガー発掘方法にも通じるところがありますね。