米国株 危機は買い場…どこまで本気? | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
【簡易要約】
本当に「危機は買い場」?
- 情勢が複雑になると投資家は「危機は買い場」となりやすい
- 情勢次第で「落ちるナイフをつかむな」をまず留意
- 2008年9月にリーマン・ブラザーズが破綻
- 株式相場は半年後の2009年3月を底に金融相場入り
本来の「危機は買い場」とは
- 歴史的に、大局観としては「危機は買い場」は正しい
- 危機を買い場とするのは金融緩和が十分に行われる状況
- 現状はインフレ下げ渋りで金融引き締め途上
- あえてリスク投資に打って出ることが割に合うとは考えない
現在はどうしたら?
- 中長期投資派なら、次の金融緩和期の株式金融相場まで待機
- 昨秋にドル資金を円転、下降サイクルが速まると、円高でのドル転、債券価格上昇の利益確定という攻め
- いつでも株式一本槍ではなく、サイクル投資(株式、金利・債券、為替)
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楽天証券経済研究所 客員研究員・田中泰輔氏によ記事でした。
現状では、あえてリスク投資することは割に合わないとの指摘。
対策としては、サイクル投資を活用して、セオリー通りに株式と為替または債券を活用した資産運用が効果的との教えでした。
サイクル投資については、同じく楽天の窪田氏による記事が分かりやすかったです。
相場の循環を1つのサイクルとして、その中で適切なポジションを取っていく内容です。
またの名をローテーション投資とも呼んでいます。
しかし実際にサイクル投資を実行しようとすると、「落ちるナイフを掴む」ような度胸が必要です。
為替が150円まで上がっているときは、「もう戻らないのではないか」と不安になり、円転を躊躇します。
今後、円高になると言われていますが、その先ドル転するタイミングも胆力が問われます。
もちろん、米国のフェデラル・ファンズ・レートと長期金利を確認しながら、おおよそのタイミングを把握することは可能です。
しかし、実際に実行する場合は、危機の中でナイフを掴みに行く胆力またはルールに沿って機械的に売買を遂行する精神力が問われることになるのです。
それであれば、大局観を意識して下がっているときに多めに投資するなどの積立投資が有効かと考えます。
これは投資の時間軸の問題でもあります。
サイクル投資は、大体の底付近で買って、大体の天井付近で売って、その後は為替の円安時に円転、その後円高になったらドル転、そして株式の底値付近で買う、、、の流れです。
理屈上は、淡々と上記をこなせれば問題ないですが、常に正しい判断ができるのか?という点については不安が残ります。
そうであれば、実際に行うのが長期投資であれば、積立投資の資金量をコントロールするほうが効果的です。
実際にこの後急落があるとして、直近の最安値付近である3600を割るのかどうかなどが大きなポイントになります。
加えて、現在のようにインフレが問題になっている状況では特に、預金しておくよりは株式などに換えてインフレ率よりも上回る状態で資産を運用しているほうが安全と言えます。
もちろん、サイクル投資ができるのであればそれに越したことはありませんが、負担を軽くして投資を続けるのであれば、資金量を調節して購入するナンピン買いも検討ください。
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