第9話:投資信託の「基準価額」の決まり方。タイミングを見るのはやめよう | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
【簡易要約】
基準価額の計算方法
- 投資信託の値段は、1日に1回算出
- 基準価額=純資産総額/総口数*10,000
※投信の「中身」の総額(「資産総額」)から信託報酬などを差し引いたのが「純資産総額」 - 大体夜8時頃までにHPで公表
マーケットのニュースを見ながら、投信の売買なんてできない
- 投信の申込締め切りの時間は大体15時
- 売買の申し込みをした後から基準価額を算出し始める
- 実際にいくらで買えるのか売れるのかは分からないまま注文する仕組み
海外の投信
- 申し込んだ「翌日の基準価額」で売買するというものが多い
※「約定日はお申込みの翌営業日です。」 - 翌日の夕方にようやく基準価額の計算が始まる
投信積立の罠
- 投信積立の場合、「安く買いたい!」って思ってしまいがち
- そもそもそういう小さなこと考えたらダメ
- 目的と時間軸は「10年20年後に自分たちの人生のハンドルを握ってること」
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新NISAも始まりますし、ますます積立投資を実行する方は増えると思われます。
ロボ太としても、約定日に一喜一憂せずに淡々と日々積み立てを行い、10年後20年後に笑おう!というスタンスは基本的に賛成です。
しかし、信託報酬など手数料のわずかな差にも敏感なのに、約定日も気にしないのはおかしいのではないかと思う気持ちもあります。
ポイントは二つ。
季節性のアノマリーと、給与日のアノマリー。
まずは、季節性アノマリー。
リンクの図を見てもらうとお分かりの通り、基本的には1年のうち前半は低く後半にかけて高くなる傾向があるのが株式です。
そのようにして中長期では右肩上がりのトレンドを維持してきました。
ということは、1年のうちで積立額が決まっている場合は、その大部分を前半で使ったほうがお得になる可能性が高いという事です。
NISAやiDeCoは年額が決まっているため、例えば40万円であれば、1~4月に10万円ずつ投下しても良いわけです。
次に給料日のアノマリー。
こちらはあえて表は出しませんが、一般的には15日や25日、30日や月末などが給与支払い日として設定されることが多いです。
そうすると、積立投資を実施している人は、給与支払い日のタイミングで積立の引き出しをする可能性が高いです。
つまり、「純資産総額」の値動きは読むことができませんが、「総口数」が急増するタイミングはある程度読むことができる訳です。
どうせなら、皆が買い増すタイミングで高値になっているのを掴むより、少しタイミングをズラして買うだけで割安に返ることが起こり得るのです。
購入する投信を決めたら、ぜひ日にち毎にどの程度のプラスマイナスがあるのか、計算してみてください。
もし有意な差がある場合は、そこから約定日までの日にちを逆算して積立日を設定すればよいのです。
ほんの少しの差ですが、こうしたわずかに得する積立投資をすることでより効率的に資産形成を計ることができます。
ただし、あくまでも「より効率的」になるだけで、そこで悩んでしまい、積立投資に踏み出せないのであれば本末転倒です。
ぜひ積立設定をしつつ、よりよい購入日を模索してみてはいかがでしょうか?
また、積極的にリターンを狙うのであれば、年率30%を目指す、信用ロボアドを検討ください。
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