ブロックチェーンゲームと暗号資産法、賭博罪、景表法 « So & Sato
【簡易要約】
ブロックチェーンゲーム
- ブロックチェーンゲームとは、ブロックチェーンを活用したゲームで、暗号資産やトークンが活用されるゲーム
- 通常のゲームでは、購入したアイテムはゲーム運営会社のもの
- アイテムの売却、貸与はできず、ゲームデータも消滅する
- ブロックチェーンゲームでは、ユーザーがトークン(ゲームアセット)の保有者
- トークンを外部に移転、売却、貸与でき、ブロックチェーンが存在する限りは記録されたデジタルアセットは永久に生き続ける
暗号資産法
- アイテムに決済手段としての機能がない場合、暗号資産交換業の登録は不要
多くのNFTは暗号資産ではない
賭博罪
- ガチャなどランダム性のある方法でNFTを売却する場合、賭博罪のリスク
- アイテム同士の合成によりランダムに新アイテムが登場し、その新アイテムが売却可能という場合、旧アイテムが消滅して賭け金と見られる場合、合成手数料が賭け金と見られる場合、賭博罪のリスク
景表法
- 通常の景表法の通り「総付景品」、「一般懸賞」
- Play to Earnゲームの場合、報酬部分が景品規制の対象となる可能性
- ゲームデザイン次第では、報酬はおまけ(景品類)ではなく景表法適用外の場合も
前払式支払手段規制
- ゲーム内通貨には、自家型前払式支払手段発行の届出が必要
- ゲーム内通貨が暗号資産にリンクする場合、前払式支払手段には該当しない
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仮想通貨はすっかり下がりきってしまい、投機対象としての魅力は減っていますが、ブロックチェーン技術を利用したゲームに関しては、今後益々の繁栄が期待されます。
その際、ブロックチェーン技術を利用したゲームが、どの程度、現行法に抵触するかが整理されたのが今回の記事です。
リンク先ではより詳細な解説を読むことができます。
詳細はさておき大枠を知りたい場合でも、「検討すべき法律と結論」の部分を読むだけで理解が深まります。
ブロックチェーン技術を利用したゲームの最大の特徴は、ユーザーがゲーム内で培ったものすべてが、交換や売買を自由に行うことができるようになるという事です。
もちろん、ゲーム会社は交換手数料など、ゲーム外持ち出しのお金は取るでしょうけど、自分の作ったゲーム内のアイテムや育てたキャラクター、ゲームアカウントなど、これまでも色々な方法で売買が試みられてきましたが、いよいよ正当な手順で実現可能になるようです。
むしろ、改ざんできないゲーム記録は、その人の性格を知る上でも貴重なデータになり得るため、しかもそれが生涯消えないわけですから、個人の能力に関することですとそれなりにリスクと感じる方も多いかもしれません。
ただし、SPIの代理受験(不正受験)などの場合、発覚すればデータに訂正コメントは付けられますし、そもそも今までの経歴から明らかにSPIで高得点取れなさそうな実績の人が高得点をたたき出した場合、過去のデータを元にアラートを出すことも出来そうです。
仮に、マーク式で偶然、高得点になった場合もそれが偶然である可能性が高いと立証しやすくなるでしょう。
元のゲームに話を戻しますと、ユーザーにとっては情報が抜き取られ、常にオープンになってしまうと一定のリスクを背負うことになりますが、もっと気楽にゲームをしてその結果が売買対象になるなら、今までとは違った楽しみ方、新しい仕事が生まれてくるのかもしれません。
景表法や賭博罪に関しては、通常の倫理観があればまず引っかからない内容ですが、特殊ななゲーム性を持たせることで賭博罪には抵触する可能性が出てきてしまいますので、そこだけは注意が必要です。
戦闘ロボットやレース用の車、競走馬などカスタマイズ性がある育成シミュレーションなどとは相性が良さそうです。
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