「株式投資は長期的にはほぼ儲かる」という主張が完全に間違っている理由 | グローバルマクロ・リサーチ・インスティテュート
【簡易要約】
投資の前提と注意点
- 期限を定めない投資は定義上絶対に失敗することがない
- 銀行や証券会社はあなたがたの手数料で幸せになる
- 結局は投資はいくらで買うかということ
- 買うタイミングを間違えれば損をして当然
米国株が40年上がり続けてきた理由
- 何故米国株は40年上がり続けてきたのか
- 一方で日本株は1989年のバブルの高値をいまだ超えられていないのか
- 40年前、厳密には1981年アメリカで金融緩和が長期的に開始された年
- 金融緩和というのは、要するに金利を下げるということ
- アメリカでは1970年代に物価高騰が起こり、金融引き締め(金利を上げ)を続けていた
- インフレが1980年頃に収まったため、ようやく金利を下げることができた
- それが株価を40年間支え続けてきた
金融緩和がもたらすもの
- 薬物と同じで金融緩和は何度も続けると効きが悪くなってくる
- コロナ後の現金給付は明らかにやり過ぎた
- 40年起こっていなかったインフレ相場の到来である
インフレ相場とは
- インフレが株価にとって非常に悪い
- なぜなら、金融緩和ができなくなるから
- これまではデフレだったからいくらでも緩和をして株価を上げることが出来た
- 今や緩和を続けるとインフレが悪化してしまう
結論
- 「株式市場は金融緩和を続けられる限り長期的に上がり続ける」
- そしてこれからの相場では金融緩和はできない
- むしろ金利は高い水準で長期間維持される
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骨太硬派な記事でした。
注意点として何点か挙げられていたものから考えていきます。
期限が決まっていなければ損は確定しないから結論を先延ばしにできる点。
こちらは、使い道・用途が決まっているものに関してはリターンよりもリスク重視で安全に運用するのが良いことを示しています。
「銀行や証券会社はあなたがたの手数料で幸せになる」については、よく言われる話ですが手数料の低い優良な銘柄を選びましょう。
これに関しては意外とできていない人もいるかもしれないので要注意が必要です。
いくら米国株が右肩上がりを続けていたとしても、銘柄選びを間違えていてはその恩恵を受けることはできません。
全世界株や米国株に幅広く扱っていて手数料が低く抑えられている、運用実績や運用額の大きい銘柄を選ぶのがコツです。
最後は、「買うタイミング」。
これはその通りなのですが、初心者や時間のない人が実行するには難易度が高いです。
そのため、積立投資で毎月コツコツ積立しながら資産形成と資産運用を行えればというのが国の方針です。
退職金でまとまったお金が入る前から実施しておくと投資耐性がついて老後の資産運用で躓くことも少なくなるのではないでしょうか。
また本題である「金融緩和があったから株価は上昇を続けられた」という点。
こちらも至極まっとうな意見です。
一度、インフレ相場を乗り越えたうえで利下げを行い、そうなった時点で再び上昇に転じられるという指摘。
つまり、2020年の大規模金融緩和はインフレ相場の引き金になっていたから、つみたてNISAを開始した長期投資家たちは、終わるタイミングによっては損する人も多いのではないかということです。
これも期間をどう捉えるかの話ですが、半年や一年でみたら高インフレ状態が問題視される前の時期でしたので、その間のトレードで恩恵を受けた人は多いはずです。
またコロナショックの底値付近で大量保有をした人たちは、今もプラスのまま銘柄を持ち続けているかと思います。
この辺は非常に困難ですが、自分がどういうポジションを取っているかを理解して投資できている人は少ないでしょうから、記事の著者はこういう指摘をしている訳です。
ロボ太としては、使い道が決まっているお金に関しては、国債のようなきわめて安全性が高いと考えられるもので運用し、長期のものであっても手数料など銘柄選びはシビアに行う必要があるという点だけです。
現金で保有していたとしても、インフレ状態であるなら、現金の価値のほうがどんどん目減りしていきます。
それらも加味すると、よりマシな選択肢は何なのか?ということになります。
そう考えると、長期投資でつみたてNISAにも一定のメリットと説得力はあるはずです。
逆に長期右肩上がりを前提としたつみたて投資とは逆の発想で、特定のロジックに基づいたシステムトレードは、手数料は高いものの年率30%と高いリターンを目指す商品になります。
その分、投資経験や知識などは必要になりますが、積極的にリターンを狙っていきたい方はぜひ信用ロボアドを検討ください。
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