7月の米消費者物価指数の上昇は予想を下回った マーケット|SBI証券
【簡易要約】
消費者物価指数の結果
- 7月の消費者物価指数は前年同期比+8.5%(8月10日発表)
- コンセンサス予想の+8.7%より低い数字
- 市場参加者はホッと胸をなでおろした
理由
- 消費者物価指数の上昇が予想を下回った主な理由は原油価格
- 8月に入ってもこれまでのところ原油価格は続落
- この調子でいけば次の消費者物価指数の発表も良い数字になることが期待
今後の展望
- FRBがソフトランディングする期待が高まった
- 早ければ年内にもFRBは政策金利の据え置き、「水平飛行に入る」
- 株式に対しては強気になれる要素
懸念点
- 米国経済が景気後退を回避し、ソフトランディングするのであれば原油価格もどこかでリバウンドする
- つまりここからの展開は一筋縄では行かない
おすすめセクター
- ITセクターは既にリモートワーク特需が終焉
- ITセクターは今後の金利動向にかかわらず、もう不況到来が確定している
- 消費循環株、景気循環株に妙味
【簡易要約】
消費者物価指数とFFレートコンセンサス
- 消費者物価指数が予想より低かった
- 9月21日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅に変化
- 0.75%という予想から、0.50%に下がった
- 政策金利の引上げは年内で終了(ピークのフェデラルファンズ・レート(略してFFレート)は3.50%の期待)
今後のFFレートコンセンサス
- 現在(8/12)の政策金利は、2.25%~2.50%
- 9月21日の利上げ幅は、0.50%
- 11月2日FOMCのFFレートは、3.25%~3.50%(0.50%利上げ)
- 12月14日FOMCのFFレートは、3.50%~3.75%(0.25%利上げ)
- 2023年2月1日、3月15日、5月3日FOMCのFFレートは、3.50%~3.75%据え置き
- 6月14日のFOMCでいよいよ0.25%の利下げ
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景気後退必至と捉えてきましたけれど、ここにきてソフトランディングへの期待が高まりました。
そしてS&P500の価格も大きく上昇しています。
原油価格が一本調子で下げてる限りは、この強気の株高も支持されるような状況です。
ただし現在は夏休み期間中。
機関投資家などの動きを待つには9月5日のレイバー・デイ明け。
もしくは、21日のFOMCを待ってからエントリーするとより慎重に進められます。
注意点として挙げられているのは、ITセクターは利益の先食いをした結果、今後強気の相場になってもそこまで回復は強くならないと予想されること。
さらには、原油価格が一本調子で下げ続けるとも考えられないため、反発したタイミングで少しギクシャクする展開が予想されること。
このような状況で、世界のどこかで金融不安があれば、それが連鎖しかねない状況でもありますし、目先の幸先は良いですが不安定な上昇である点は、頭の片隅に入れておく必要がありそうです。
それらを勘案したとして、夏場に1回、選挙前に1回、年末に1回などの分割エントリーで、今年は締めくくれたら良いのではないでしょうか。
早ければ来年6月のFOMCで利下げ開始とありましたけれど、そうなったら益々強気相場になりそうです。
ただし、それは9月11月のFOMC後に検討しても遅くはありません。
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