市場急変の今「日本株のバリュー銘柄」に注目する理由:人気エコノミスト エミン・ユルマズさん【前編】 | 達人に学ぶ「お金の流儀」 | マネクリ マネックス証券のお金と投資のオウンドメディア
「日本株が長期低迷から目覚めるチャンス」人気エコノミスト エミン・ユルマズさん【後編】 | 達人に学ぶ「お金の流儀」 | マネクリ マネックス証券のお金と投資のオウンドメディア
【簡易要約】
バブルの原因
- 1987年のブラックマンデー以降、FRB(米連邦準備制度理事会)は金融緩和というかたちで市場に介入
- その後も何かが起きるたびに金融緩和を実施してきた
- コロナ禍の影響で、世界の中央銀行は前代未聞の財政出動と金融緩和を行った
- これが壮絶な資産バブルを引き起こした
バブルの宿命
- これまでバブルの多くは特定の資産クラスで起きてきた
- それが今回はあらゆる資産クラスの価値が上昇した(株式、不動産、暗号資産、コモディティなど)
- 人類の歴史の中で、弾けないバブルはない、バブルが弾けるのは宿命
- なぜなら、すべてのモノは本源的価値に戻るから
オススメの日本株
- 日本株は全体的にバリュー株のようなもの
- 低PBR・高配当利回り、自己資本比率が高くて、営業キャッシュフローがしっかりと回っている企業に注目
- 三菱重工業(7011)、川崎重工業(7012)、IHI(7013)など防衛関連セクター
- 工作機械や精密機械を含む機械セクター、薬品、化学、素材セクターも割安
世界経済とインフレ
- 世界的なインフレはハードランディングすると思う
- しかし、インフレがピークアウトしても賃金の上昇などが行われない限り、可処分所得は減ったまま
- インフレヘッジという観点からも、株式投資が有効
お金の性質
- お金の性質そのものを知ることが大切
- お金というのは、もともと価値が目減りするもの
- なぜなら、新しい紙幣が刷られるから
日本の変化
- 日本はデフレだったので、貯蓄は理にかなってた
- しかし、日本はインフレの時代に変わった
- お金を価値あるものに使ったり、運用したりするなど、行動していくことが大事
- 今日買えるものが、明日、明後日どうなるか分からない
- 時代に合わせた行動をとることが大切
日本のチャンスとは?
- 米国の同盟国ではない国々の資産家は、米国や欧米に資産を置くことを躊躇する
- 資金が没収されないような国の候補に挙がるのは、シンガポールと日本
- シンガポールと比べて日本の市場の方が圧倒的に大きい
- 新たなアジアの金融ハブとなりうる
岸田政権について
- 「資産所得倍増計画」を呼びかける一方、金融所得課税の増税が検討してる
円安について
- 日銀が金融政策を大きく変更しない限り円安が是正されることはない
- 米国で景気後退がより明確になれば、円高に向かう
- 今、米国はドル高を事実上容認
- 米国にとって自国通貨高はインフレ抑制に働くから
- 米国政府の今後の姿勢により、円安の状況が変わる可能性もある
投資の心構え
- 日本人がデフレ脳からインフレ脳に変わると株式市場も消費も盛り上がる
- 税制優遇制度を活用すると良い
- ギャンブルしないことが大事
投資家へのメッセージ
- 投資は、長期的に見ると期待値はプラス
- 経済そのものが成長し、新しい商品やサービス、イノベーションが生まれるから
- 市場総量が大きくなっている
- 危ういリスクを取らない限りリターンが得られる仕組み
- 日本株がようやく長期低迷から目覚めるタイミング
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だいぶボリュームがありますので、さらに超要約も用意しました。
- 金融緩和とその後のバブルはセット。
- すべてのものは本質的価値に帰結する。
- 日本は、良いバリュー株。
- インフレヘッジとしての日本株の魅力。
- お金は、もともと価値が目減りする。
- 今まではデフレだったから貯蓄で良かった。
- 日本はデフレからインフレへ変化した。
- 時代に合わせた行動が大切。
- シンガポールと日本は新たなアジアの金融ハブになり得る。
- 投資は、長期的に見ると期待値はプラス。
短期で見るといろいろな要因があり、値動きを予測することは難しいです。
しかし、長期的に本質的な価値へ戻っていくのであれば、価値ある対象に投資していればプラスになるはずというわかりやすいロジックです。
また、オススメの日本株やセクターを具体的に挙げてくれていたり、銘柄選定基準を挙げてくれてるのもありがたいです。
- 低PBR・高配当利回り、高自己資本比率で、営業キャッシュフローがしっかり
- 防衛関連、機械、薬品、化学、素材セクター
今回のコロナ禍で金融緩和についての効果は、とてもわかりやすい展開でした。
そのため、多くの人が実践を通して学べたかと思います。
しかし、「お金というのは、もともと価値が目減りするもの」ということや、「デフレ脳からインフレ脳へ」という説明は、さらに奥まで踏み込んだ金言だったのではないでしょうか。
状況は刻一刻と変化しますけれども、本質さえ踏み外さなければマイナスになる可能性は、だいぶ抑えることができます。
理解しづらい部分は、本記事を何度も読み込み、実践を通しながら理解を深めていただければと思います。
そういった観点からすると、すべての資産がバブル化してその煽りを多少なりとも受けている、信用ロボアドですけれども、インフレ抑制後や景気後退の最中にあっては、感情にとらわれないシステムトレードで、貴方の資産形成をサポートいたします。
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