【簡易要約】
- 有名な相場格言「落ちるナイフをつかむな」は、不用意な押し目買いを戒める
- では、ナイフはいつ床に落ちるのか?
米株の株安原因
- 米国に限れば、株安の原因は明白、実質金利の上昇!
- ただ企業業績の拡大が金利上昇による悪影響と相殺されるため、必ずしも株安に直結しない
株価下落の2つ目の要因
- 株価は、PERと企業の1株利益(EPS)のかけ算
- 金利上昇でPERの低下の半分の理由が説明できる
- もう半分は、企業の業績(EPS)
- 景気悪化の見通しならナイフを掴むのは時期尚早
株安反転のアノマリー
- 株安は金利上昇が始まってから20日程度つづく
- その後、反転して上昇に向かう傾向がある
- (金利上昇だけが理由なら)株価下落の終わりは近い
米金利上昇で日本株上昇のアノマリー
- 日本株にとって米実質金利の上昇はプラスに働く経験則
- 金利上昇はハイテク株の調整を招く一方、バリュー株にプラスに働く
- バリュー株の比率が高い日本株に追い風
ゴールドマン、S&P500種年末予想を4900に下げ-金利見通しで - Bloomberg
【簡易要約】
- ゴールドマン・サックスのストラテジストは、S&P500種株価指数の年末目標を5100から4900まで引き下げた(11日の終値は4418.64)
- 利上げ回数が5回から7回と多くなれば3900、リセッション(景気後退)入りなら3600の可能性も
- 一方、早期インフレ抑制をして利上げ回数が少なければ5500の強気のシナリオ
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上記の日経記事は、3週間ほど前に書かれたものですが、今あらためて読み返すと味わい深いです。
昨日の記事の通り、米国ではFOMCが舵取りを誤りリセッション入りの懸念もでてきているからです。
また、最悪シナリオの場合の下げ幅は、3360と予測してましたが、ゴールドマン・サックス社の予想では、3600ほどとのことです。
ポイントをまとめますと、下記のとおりです。
- 利上げ回数5がメインシナリオ
- インフレ早期収束で4回以内ならポジティブ
- 6回以上ならネガティブ
- 勢い余って景気後退が最悪シナリオ(スタグフレーションの可能性も)
特に問題なのはインフレ率で、その勢いが弱まらない限りは、ピリピリした展開が続きそうです。
利上げ後の反応シダですが、それでも弱まらなければ、いよいよ強硬手段に出る可能性が高く、景気後退も現実的になります。
また「株安反転のアノマリー」ですが、年末ぐらいから上昇した米長期金利が、20日後程度の2月頭に反転の兆しを見せました。
しかし、ウクライナ侵攻や高インフレ高止まりで、さらに上昇中。
ただ、目安としては覚えておきたい数字です。
また「米金利上昇で日本株上昇のアノマリー」については、外国人投資家に日本株が買われない問題として深刻さを増しています。
当の日本人でさえ、日本市場ではなく米国市場に期待を寄せてる状況です。
はたして、外国人投資家は日本市場に愛想を尽かしてしまったのでしょうか?
今のところ、日本株上昇アノマリーは機能していないようです。
信用ロボアドもアノマリーに基づいたロジックを採用していますが、それに対してより損小利大となるような仕組みを組み合わせることで、さらに勝率を高めています。
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