「1億貯めて年4%稼げば一生安泰」米国流FIREブームをマネする人を待ち受ける悲劇 日本流のアレンジ3つのポイント
【簡易要約】
- 「FIRE」基本ルールは「25年分の年収確保」と「4%ルール」
- 仮に年400万円でリタイア生活を送るなら1億円(400万円×25年)
- 年4%の収益を前提に運用収益(1年分の生活費に相当)を活用
懸念
- 短期間で「1億円以上」を稼ごうとすると年10%以上のリターンが必要
- 高リターンの投資が裏目に出ると、それまで積み上げた資産を失う
- 詐欺などに引っかかりやすくなる
困難
- 資産のほぼ全額をインデックス運用に回す必要がある
- 期待リターンを下回れば、取り崩しが始まる
- インフレと手数料を考慮するべき
提案
- 「40歳でのリタイア」にこだわらない
- 資産の取り崩し前提
- 公的年金制度などを踏まえた収支計画
マイホーム購入で「FIRE達成」は遠ざかるのか | 家計・貯金 | 東洋経済オンライン
【簡易要約】
- マイホーム購入とFIREの矛盾
- 家を買うための何千万円もの支出で、FIRE達成が危ぶまれる
- しかし、住宅の取得を考えることはFIRE実現に欠かせない
- 「住宅購入+FIRE分の資産確保」があって、FIREに踏み切れる
- 運用テクニック以外の資産形成に注目すべき
住宅購入について
- 65歳から35年分、月6万円のシンプルな部屋で2520万円も必要
- 家賃の増額、更新料や家賃保証料等の発生、建て替えなどによる退去リスク
- 住宅ローン設定者の税制優遇はiDeCoと並ぶ税制メリット
- 無理のない価格水準の物件選び、低金利でローン
- 短期返済を設定するほうが有利
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実際問題、資産形成は急ぐと失敗するし、焦っても判断を誤るし、将来どうなるか分かりません。さらに、取り崩しを行うにも心理的抵抗はかなりあるはずです。
生活レベルを自分が許容できる限界まで落とし支出を下げて、働けるうちから徐々に移行してみるとリタイアの落とし所が見えてきそうです。
FIREを目指す多くの人は、完全リタイアではなく仕事の割合を下げたり、自分の裁量で意思決定できる事柄や時間を増やすことが目的に見えます。
つまり、FIRE=完全リタイアではなく、新しい社会との向き合い方です。当然、そこから収入を得られたら、無理にリタイアする必要もなく、その人の人生はより豊かなものになります。
そんな理想を実現するためにも、「家」問題は早々に片付けたいですね。
場所を選ばないネット的な働き方なら、地方で5万円以下を目指すもいいですし、夫婦共働きなら家賃負担も減らせます。
人生の支出で最も大きくなる可能性のある「家」問題。
そこにまつわる支出を具体的にイメージできれば、FIREの精度はぐっと高まると言えます。